9.塩見村絵図 寛政5年(1793年)

 寛政5年に御見分御役人衆へ宛てて提出したものであるが、異国船に対する海防論の高まるなか、この年老中松平定信の命により房総沿岸の巡視が行われており、その際に作成されたものであろうか。街道沿いに「地里御改之節印置申候」という杭が12本しるされている。

 街道沿いに高札場、村のほぼ中央の名主屋敷の前に郷蔵がある。山神や弁天など多くの小祠がみられるが、現在は村社御獄神社に合祠されるか消滅している。海岸寄りの観音堂には名勝臥龍松も描かれている。家屋は屋敷林に囲まれているのがわかる。

85×61 飯沼政治氏蔵