11.波左間村絵図 文化5年(1808年)

 西岬の海岸にある村は山と海に囲まれ、わずかに開けた耕地をもつというところが多く、半農半漁の生活を営んでいた。波佐間村は漁業も盛んに行い、集落は海沿いに展開する。砂浜には舟が描かれ、集落の下が湊になっていることがわかる。

 陸寄りの道を見ると川に板橋がかけられている。浜の道にないのは歩いて渡ったのであろう。現在広い県道ができており、道がつけかえられているところもある。家が密集する中に石垣が2ヵ所見えるが、これは現在も変わらない。高札場は浅間山の裾に描かれている。別の絵図では寺(光明院)の下に描いたものもある。

54×115 佐野幸子氏蔵