安房の鋸鍛治 

表紙

 安房地方の鍛冶屋としては、幕末に館山下町にいた初代中屋嘉助の評判がいい。房州鋸を代表する人物である。同じ時期に北条の中屋吉右衛門、また嘉助の親方である中屋平七、江戸神田の中屋吉兵衛に修行した新宿の中屋平五郎などが知られる。安房には大きな材木を扱う舟大工が大勢いたことから、コシのしっかりした鋸が鍛えられたのだという。房州鋸はエグリの曲線が鋭くくびれているところに特色がある。

33.鋸{のこぎり}
左:34.中屋吉右衛門  右:35.中屋嘉助(初代)