【3】大工の信仰と式祭 <莫越山{なこしやま}神社> 

表紙

 丸山町沓見にある莫越山神社は、式内社の論社にもなる古社であるが、この神社は房総開拓神話で知られる古代忌部氏が、祖神である手置帆負命・彦狭知命を主神として祀った忌部系神社である。両神は大殿造営・木工諸匠の始祖とされ、人々が家屋に安住できるのはその神徳によるという信仰があったことから、莫越山神社では大日本大工諸職之大祖と称して、神拝・大工行事の秘巻を大工等に授け、また名乗りも与えていた。それ故大工の信仰は厚く、太子講仲間での参拝が行われ、今も代参が行われている。また江戸の大工たちも祖神講を組織して信仰し、明治8年には浅草に遥拝所として祖神教会が設立された(のち本所に移転)。東京の各種講社からは数多くの額が奉納され、今日に至るまで建設関係者の参拝が続けられている。

莫越山神社正遷宮上棟祭式図絵馬

49.莫越山神社御神影
50.神拝伝書

51.実名目録

莫越山神社
社務所内部(建築関係者の奉納した額)
52.祖神講 一ノ鳥居寄付交名額
53.祖神講社祝詞