<笹子城>

表紙

 木更津市笹子にある標高60mほどの丘陵に位置する。小櫃川の下流左岸にある支丘陵で、木更津へ出る交通路を押さえるための武田氏の支城のひとつである。

 真里谷武田氏一族の武田信茂が在城していたが、天文12年(1543年)に一族内の争いに巻き込まれ滅亡したことが『笹子落草子』『中尾落草子』に語られている。発掘の結果、北端の郭は堀が埋められていることがわかり、出土した陶磁器の年代からも、いったん城は破棄されたようである。この内紛に介入した里見氏によるものと考えられている。しかしその後南側尾根が城郭として取り立てられ利用されたようである。

 発掘をした北端部からは中国・国産の陶磁器が大量に出土したほか、地鎮に使用されたと思われる香炉・独鈷杵や、水晶製のミニチュア五輪塔など宗教関係遺物も出ている。

笹子城跡(木更津市)
2.上総国望陀郡篠子古城蹟之図
國學院大學図書館蔵
25.彩色板仏<大日如来図>
小高神社蔵
25.彩色板仏<釈迦如来図>
小高神社蔵
25.彩色板仏<十一面観音図>
小高神社蔵
25.彩色板仏<毘沙門天図>
小高神社蔵
26.なかおヽちのさうし(中尾落草子)
国立公文書館内閣文庫蔵
26.さヽこおちのさうし(笹子落草子)
国立公文書館内閣文庫蔵
27.笹子城跡出土遺物
(千葉県文化財センター蔵
   現蔵:財団法人千葉県教育振興財団)
独鈷杵
水晶製六角五輪塔
陶磁器片

(常滑甕片・灰釉小皿・卸皿・白磁皿片・青磁皿片・青花皿片・カワラケ・天目碗片)

瓦質香炉

すり鉢

小刀
茶入