<勝浦城>

表紙

 勝浦市勝浦にある細長く海へ突き出た八幡岬の先端に取り立てられた、標高40mのまさに海の城である。先端に三つの郭が並び、北西部の浜に船が係留された。湾の対岸の岬には勝浦の属城吉字城があった。

 天文7年の国府台合戦以降に正木時忠が武田氏から攻め取った城である。小田喜の正木氏と一族で、里見氏の上総計略の一翼を担っていたが、永禄7年(1564年)突然里見氏を離反し、後北条氏についた。天正5年(1577年)の北条氏と里見氏の和睦によって帰順する。時忠・時通・頼忠と在城したが、小田喜城同様、城は天正18年徳川氏に接収された。

勝浦城跡(勝浦市)
2.上総国夷隅郡勝浦古城之図
國學院大學図書館蔵